平均初婚年齢の移り変わり 人口動態統計の令和7年(2025)概数から
初めて結婚する人の年齢は、この30年でどのくらい変わったのでしょうか。厚生労働省の人口動態統計には、毎年の婚姻の件数や平均初婚年齢が載っていて、移り変わりを数字で追うことができます。ここでは、2026年10月13日に確かめた「令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」を中心に、平均初婚年齢の推移と、その読み方の注意を整理します。
令和7年(2025)の平均初婚年齢と、30年の推移
令和7年の夫妻の平均初婚年齢
概況によると、令和7(2025)年に初めて結婚した人の平均の年齢は、夫31.0歳、妻29.7歳で、どちらも前の年を下回りました。この年に結婚したのは、概数で48万9119組で、前年より4027組多く、人口千人あたりの婚姻率は4.1と、前年の4.0から上がったと概況は伝えています。
平成7年からの推移
概況の図表4-4には、平成7(1995)年からの夫妻の平均初婚年齢が並んでいます。統計表の数字を年の順に書き出すと、次のとおりです。
- 平成7(1995)年:夫28.5歳、妻26.3歳
- 平成17(2005)年:夫29.8歳、妻28.0歳
- 平成27(2015)年:夫31.1歳、妻29.4歳
- 令和4(2022)年から令和6(2024)年:夫はいずれも31.1歳、妻は29.7歳、29.7歳、29.8歳
- 令和7(2025)年:夫31.0歳、妻29.7歳
平成7年の夫28.5歳・妻26.3歳と比べると、令和7年は夫妻とも高い年齢になっています。ただ、表に載っている平成27(2015)年と令和4(2022)年以降の値を見ると、夫は31.0〜31.1歳、妻は29.4〜29.8歳の範囲に収まっています。なお、この表の数字は、それぞれの届出の年に結婚生活に入った人について集計したものだと注に書かれています。
妻の初婚の年齢の分布と、都道府県の違い
初婚の妻の年齢の分布を10年ごとに比べると、いちばん多い年齢はどの年も27歳ですが、若い年齢の人の割合は下がる傾向にあると概況は分析しています。5歳ごとの妻の初婚率(女性の人口千人あたり)は、25〜29歳で前年より上がったとも書かれています。
図表4-3には、20〜24歳から35〜39歳までの4つの年齢層について、妻の初婚率の移り変わりが載っています。平成7(1995)年と令和7(2025)年の数字を並べると、次のようになります。
- 20〜24歳:48.89から14.84へ
- 25〜29歳:70.64から39.67へ
- 30〜34歳:18.45から20.08へ
- 35〜39歳:3.84から7.72へ
20代では下がり、30代では上がっていて、結婚する年齢の重心が後ろへ移ってきたことが、この表からも読み取れます。都道府県で比べると、いちばん低いのは夫妻とも島根県で夫が29.7歳、妻が28.7歳、いちばん高いのは夫妻とも東京都で夫が32.0歳、妻が30.6歳でした。同じ図表から読み取ると、群馬県は夫31.3歳・妻29.7歳、埼玉県は夫31.6歳・妻30.0歳です。都道府県別の数字は、次に述べるとおり夫の住所で分けたものです。
婚姻件数の長い流れ
婚姻件数を長い目で見ると、最も多かったのは109万9984組で、昭和47(1972)年のことでした。その後は昭和50年代からは増えたり減ったりを繰り返し、平成14(2002)年からは減る傾向が続きましたが、令和6(2024)年から2年続けて増えていると概況は説明しています。人口千人あたりの婚姻率で見ると、最も高かったのは昭和22(1947)年の12.0だと図表4-1に示されています。
人口動態統計を読むときの注意
何を数えている統計か
人口動態統計は、戸籍法などにもとづいて届けられた出生・死亡・婚姻・離婚・死産のすべてを対象にしていますが、この概況は、その年に日本で起きた日本人の事柄を集計したものです。婚姻届などの届書をもとに市区町村長が調査票を作る仕組みなので、役所に出された婚姻届が、そのまま統計の出発点になっています。都道府県別の数字は、婚姻については夫の住所で分けられています。令和7年の概況の調査期間は、令和7(2025)年1月1日から12月31日までです。率などの数字は四捨五入されているため、内訳を足しても総数と一致しないことがあるとも断られています。
概数と確定数の違い
年単位の資料には、調査の翌年の6月上旬に出る「月報年計(概数)」と、概数に修正を加えた「年報(確定数)」があります。令和7年の概況で使っている令和6(2024)年以前の数字は、確定数です。一方、令和7年の確定数では、同じ年の国勢調査の人口で率を計算し直すので、婚姻率などの数字が変わる場合があると、概況は断っています。参考までに、前の年の「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」では、令和6年の平均初婚年齢を夫31.1歳、妻29.8歳としていました。新しい年の数字を引くときは、概数か確定数か、何年の資料かをあわせて書いておくと、あとで見比べやすくなります。
まとめ
令和7(2025)年について厚生労働省の概況が示す平均初婚年齢は、妻が29.7歳、夫が31.0歳でした。平成7(1995)年と比べると夫妻とも上がっていますが、表に載る平成27(2015)年と令和4(2022)年以降の値は、近い範囲に収まっています。いずれも概数の段階の数字で、確定数では率などが変わることがあるため、使うときは資料の年と種類を確かめてください。
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参考にした資料
各ページの内容は、2026年10月13日に確かめたものです。






