降水確率は何を表す数字か 気象庁の予報用語とロケーション撮影の日
ロケーション撮影など、外で過ごす予定の日が迫ると、予報の降水確率をつい確かめたくなります。けれども、降水確率がどんな雨のことを言っているのか、数字が大きいほど強い雨になるのかは、意外と知られていないかもしれません。ここでは、気象庁のページに書かれている降水確率の決まりと、雨の降り方を言い表す予報の言葉を、2026年10月13日に確かめた内容で整理します。
降水確率が示すもの
府県天気予報の中の降水確率
気象庁によると、ふだん天気予報と呼んでいるものは、正式には「府県天気予報」といいます。発表は県をさらに分けた「一次細分区域」ごとで、時刻は毎日5時・11時・17時の3回です。天気が急変したときには、そのたびに修正して発表されます。中身は、今日から明後日までの天気・風・波に加え、明日の分までを6時間ごとに区切った降水確率、それに最高気温・最低気温の見込みが含まれます。
「1mm以上の雨」が降る確率
気象庁の説明によると、降水確率とは予報区内で1mm以上の雨が降る確率のことで、6時間ごとに10%単位で発表されます。気象庁の例によると、18時から24時の降水確率が20%なら、同じような予報が100回出たときに、その時間帯に1mm以上の雨が降るのはおよそ20回という意味になります。数字が大きいからといって、降る雨の量が多くなるわけではないと、気象庁ははっきり書いています。降水確率は「降るかどうか」の見込みで、「どれだけ強く降るか」は別の言葉で表されると考えると分かりやすいでしょう。
気温と風の予報の言葉
同じ府県天気予報の最高・最低気温は1℃単位で、気象台や測候所、アメダスのある場所を予報地点として出されます。風は、予報区を代表する向きと強さで示され、向きは風が吹いてくる方角を8方位で表します。風の強さの言葉は、10分間の平均の風速と結びつけて、次のように決められています。
- 「やや強く」:風速10m/s以上15m/s未満。風に向かって歩きにくく、傘がさせない
- 「強く」:風速15m/s以上20m/s未満。風上へ歩けず、転ぶ人も出る
- 「非常に強く」:風速20m/s以上。体をしっかり支えていないと転ぶ
季節予報の確率との違い
気象庁の季節予報のQ&Aによると、降水確率が60%というのは、降水がある確率が60%で、降水がない確率が40%だということです。1か月先などを見通す季節予報は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級それぞれの確率を出す形なので、降水確率とは表し方が違います。同じQ&Aは、向こう1か月の天気を日ごとに予報することはできないとも説明しています。そのかわり季節予報の文には、「平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。」のように、晴れや雨の日の多さを言葉で添えることがあるとされています。
雨の強さを表す予報用語
1時間の雨の量による言い分け
雨の強さは、気象庁の予報用語では、1時間に降る量をもとに次のように言い分けられています。
- 弱い雨:1時間の雨量が3mmに満たない雨
- やや強い雨:10mm以上20mm未満(1時間あたり)
- 強い雨:20mm以上30mm未満(1時間あたり)
- 激しい雨:30mm以上50mm未満(1時間あたり)
- 非常に激しい雨:50mm以上80mm未満(1時間あたり)
- 猛烈な雨:80mm以上(1時間あたり)
「弱い雨」には「小雨」も含まれるとされています。その小雨は、何時間か降り続いても雨量が1mmに届かない程度の雨を指します。降水確率が数える「1mm以上の雨」と、小雨の目安とが、ちょうど1mmを境に分かれている点は、予報を読むときの手がかりになります。さらに細かい「霧雨」は、直径0.5mmに満たないごく小さな雨粒で降る弱い雨のことです。
雨の降り方の移り変わりを表す言葉
当日の予報や解説で使われる、雨の降り方の変化を表す言葉も、気象庁の予報用語に意味が書かれています。
- 雨が小降りになる:降り方が弱まって「弱い雨」になるとき
- 雨が本降りになる:弱い雨や途切れがちな雨が強まるか、切れ目なく降るようになること
- 雨のやみまがある:雨がやむ時間がはさまること
- 雨が残る:雨の中心が過ぎたあとも、しばらく降り続くこと
- 雨があがる:雨がやむこと
にわか雨、雷雨、大雨
にわか雨は、ところどころで散らばって降り、すぐに通り過ぎる雨のことです。予報文の「所によりにわか雨」は対流性の雲から降る雨だと分かるときに、「所により一時雨」はそれ以外の雨か、どちらとも言えないときに使い分けられます。雷をともなう雨は「雷雨」で、予報では「降る」ではなく「ある」と言い表します。また「大雨」は、災害が起こるおそれのある雨を指す言葉です。狭い範囲で急に強く降り、数十分の間に数十mmほどの雨になるものは「局地的大雨」と呼ばれています。局地的大雨は、大雨の注意報や警報が出ていないときでも、川や水路が短い時間で増えて大きな事故につながることがあると、気象庁は注意を促しています。
まとめ
気象庁の説明によると、降水確率は、6時間ごとの区切りの中で1mm以上の雨が降る確率を10%きざみで表したもので、雨の量や強さを示す数字ではありません。雨の強さは「弱い雨」から「猛烈な雨」まで、1時間の雨量で言葉が決められています。屋外での撮影など、雨の影響を受ける予定があるときは、降水確率とあわせて、予報文の雨の言葉や時間帯も見ておくと、当日の空模様を思い描きやすくなります。天気は変わりやすいため、予定の前日や当日には、気象庁の最新の予報で確かめてください。
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参考にした資料
各ページの内容は、2026年10月13日に確かめたものです。






